2021年2月11日木曜日

Lesson 37. サイモス理論 ~大気 奇跡のバランス~

 大気 奇跡のバランス


大気成分の構成比率は、化学の法則に反していることをどれだけの人が知っているでしょう。
科学又は化学、サイエンスで大方の現象が解明できるという常識の基に私逹は生きています。
なのに、私達、人類の生存に不可欠な大気の構成比率でさえ、非化学的であるという現実に私達は、人間如きが解明できることの極少さに謙虚になるべきなのでしょう。
大気は酸素21%、窒素78%のバランスで構成されています。
21プラス78で99、残りの1%の物質は 多様すぎて限定できないのです。
酸素と窒素で構成されているとすれば、大気は極めて燃焼性の高い混合物だといえます。
普通の窒素は酸素と反応してしまいます。
窒素も酸素もすべてあるいは、とうの昔にほとんどが安定したイオンとして海中に溶けてしまってもおかしくはないのです。 
ところが窒素と酸素は頑強に反応結合を拒みつづけています。 
この理由は、人類には解明できないのです。
酸素21%、 窒素78%という濃度の比率が変化し、酸素の量が1%増えると山火事が発生する確立は70 %に上がります。 
4%増えて25%に達すると、地上のすべての植生は大火災をおこしてしまいます。
最も乾燥した北極圏野ツンドラも、もっと湿度の高い熱帯雨林も共に炎上します。 
気圧を起こす役割の大半を担っている窒素の値が変化して、75%に落ちたとすると、いやおうなく全地球が氷河期を開始します。 
たぶん、永久に終わることのない氷河期になるでしょう。 
沼状や湿地の悪臭を放つ土中の発酵作用から、毒性のあるメタルがでます。 
それは単なる廃棄物ではないのです。 
動物の排便や排尿、又、メタルは、動物の放尿によって供給されます。 
又、 全生物圏の光合成の5%は、メタル生成に使われています。
このメタルがなけれは、大気中の酸素濃度が上昇してしまうのです。
12000年ごとに1%という危険な率で、この増大がおこりかねないのです。
アンモニアも同様です。
生物圏は、未だに1億トンのアンモニアを産出しています。
アンモニアは窒素と酸素の結合の中和作用に欠かせないのです。
窒素と酸素が結合すると、強力な腐食作用のある物質を生みだしかねません。
雷雨が起こるたびに、何トンもの硝酸が作られますが、もし、アンモニアの中和作用がなかったら、地球上の全土壌は、すぐにも耐え難いほどに酸っぱくて危険なものになってしまうのです。
大気は、Cymos現象の結晶です。
すべてが、ゆらぎながら又、混乱の中で自己組織的にバランスをとり続けているのです。
そこには、メタルやアンモニアという毒性を持つものによって支えられているという混和の現象が存在します。
悪しきものを排除し、調和を図ろうとしても、そこには大自然の律動としてのゆらぎであるCymosのエナジーは生まれません。
存在のすべてを肯定し、各々の役割としての天命を悟り、生かしきるという哲学を大気は持っているのです。
今ある大気は、古代の岩石から幸運にも一度だけ放出されたものが、そのまま残っているのではありません。
生命は、宇宙と地球から気体を借り受け、それを不変のまま返すという単純作業を繰り返しているのではありません。
地球の空気は、つくられたものとしての様相をますます明らかにしてきています。
生き物すべてが目的意識的につくり維持させているとすら考えられるのです。 
全生命体が互恵心を持って奏でる、大協奏曲の音色の如く、空気は今日も、刻々とその営みの延長線上から生み出されているのです。

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