2021年5月20日木曜日

Lesson 52. 交流の拠点

 双方向通信交流拠点としての家

銀行振り込みや、航空チケットの手配や、賃貸ビルの調査、特許の申請までもが、自宅でできる暮らしがもうそこまできています。ある大手企業が、日本全国の1000万世帯のTVに無料で、双方向通信機を設置する計画を進めています。ニューヨークのワーカーホリック達が、日々デンバー24時間空港に、大勢降り立ちます。彼らにとってニューヨークは交渉の場、デンバー郊外の自宅がデスクワークの場なのです。コンピューターネットワークによって、美しい山並みと水辺のコテージが、オフィスになってしまったのです。SOHO(SMALL OFFICE・HOME OFFICE)という言葉が、脚光を浴びています。従来の永久雇用制の売上規模競争型オフィスは不要になりつつあります。世界とリンクしていくには。24時間対応型のオフィスが必要です。スペースもシンプルで、事務所というよりは居心地のいい書斎というようなイメージの空間です。そこにはシャワールームがあってもいいでしょう。カラーコピー機や、プリンターや、大型コンピューターはビルの中のマシンルームにあり、サービスが受けられるのでリースする必要はありません。地下には、会員制のバーもあり、又、会議室もあります。プライベートなスペースは効率良く借り、クライアントが来た時にゆっくりとコミュニケーションできる空間が設けてあります。各フロアーや廊下、エレベーター内はテナントの人々の作品のギャラリーになっています。ここはもう、オフィスというよりクラブハウスといった方がぴったりくるでしょう。このようなスタイルのビル建設が、増え、オフィス臭さのない、働くことと暮らすことが一体化するような時空間づくりが、ブームになるのでしょう。

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