2021年6月10日木曜日

Lesson 55. 交流の拠点

 ミニミュージアムとしての家

楽しくなにかにこだわって生きることによって、世界観が生まれます。トンボ学会という母体があり、10万人の会員がいるとのことです。トンボの生体の研究から、水の澄み具合がわかります。トンボの群が居る処には、美しい水があるのです。世界中のトンボを知ることによっても、地域の風土が見え世界観が生まれます。古い家には蔵があります。何百年という年月を超えて代々の人々が、大切にしてきたお宝が眠っています。それはそのものが、ミュージアムの素材です。編集を加え、社会の流れとの比較をし、美しく展示すると本物のミュージアムに変わります。アンティーク オークションをカタログで行っている会社がドイツにあります。カタログを見て人々は、値決めをしてオーダーするのです。落札したら手に入ります。これもカタログそのものが、ミュージアムの母体です。小さい頃から、カメラが好きで60才迄に100台ものアンティークを集めた人がいます。この人はすでに、ミュージアムづくりの素材を持っているのです。何かにこだわって、しかも、いきいきと生きていくうちに家という保存空間は、自然にミュージアム化していくのです。それは、その人の人生を採しだす証明です。そんな空間には、人は自然に集います。又、それをテーマにカフェを開くと、そこはサロンになります。インターネット画面を置くと、そこはビジュアルギャラリーにもなります。家を建てる時に、30年経ったら、家をこんなミュージアムにしよう、そう考えると楽しくなります。それは、生命保険以上の健全な投資になるかもしれません。30年後、家という価値以上に、ミュージアムという価値が生まれ、資産になる可能性があるのです。

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