2020年7月16日木曜日

Lesson 16. サイモス理論 ~魂・空~ 後編

魂 空(後編)


料理でいうと隠し味に入れる塩や調味料のことでもあります。
触媒は物質を限定しません。
すべての物質は触媒的な使われ方によってはじめて触媒となります。

人間は重要な触媒に成り得るのです。

ルネッサンスという人間の創造性の素晴らしさを再生したイタリアの文芸復興運動を形にしたのはユマニストと呼ばれた人です。
これらの人々が触媒となってヨーロッパ各地を回り情報を伝え、ネットワークをつくり、ルネッサンスは完成したのです。

あらゆる偉大な事業の背後には、偉大な触媒的働きをした人が存在します。
触媒なくして事は起こせないのです。
この触媒的人物が、「空」の心を持っているかいないかで正否は決まるのです。

インドは空の心を導き、中国は無の心の在り方をもたらしました。 
空とは世の中の動きを天から視る考え方です。
無は地から視る考え方です。
無は、すべては土に帰るという思想をベースにしています。
この世の中でおこ ったことは、この世で解決するという意味を持っています。
土の中ではすべてが根で結びついていて、それらが地上のすべてをつくりあげているという考え方です。


空は宇宙思想でもあります。
私達の生体の営みに必要な物質のほとんどは宇宙からやってきます。
更に、1分間に3本位、宇宙線ニュートリノが私達の周辺を通りぬけています。
空とは宇宙のすべての現象を「光」とする思想なのです。

それに対して無は地球上の生命の営みの基盤を水においています。
水のない大地には生命は芽生えません。
水という物質は、固体、液体、気体、と光と熱によってその姿を変え循環しながら地球空間のすべてを構造化しています。
無は水です。
水はそこにあると思った時から無くなっていきます。
形を変えていくのです。
一瞬に蒸発したり、固まって水になったりするのが、水が無であるということの証しです。
無の思想では、光そのものを空気中の水分として捕らえるのです。
インドは宇宙からの光、中国では水としての光を基盤にし哲学を体系化していったのです。


魂には3つの要素があるといったのはプラトンです。
理性・欲望・気概の3つです。
西洋の人々は魂は心臓にあると考えていました。
魂を明確な部分として捕らえたのです。

東洋の人々は魂は 60 兆の細胞の中に1つずつあると考えました。
魂とは細胞の中の粒子と波動だと考えたのです。
まさに光だと考えたのです。
それは空を意味します。
色即是空の空です。
色即是空は光のことを現しています。
色は即、空である、というのは光のことです。
色は光によって色になります。
光のないところには色もないのです。 
色のあるところというのは常に光りがあり、そこは空そのものなのです。
眼には見えない空としての宇宙からの光である、宇宙線ニュートリノがそこに赤、青、黄の3色を導くのです。

物質の極小の世界にも色があるのです。
色即是空、 空即是色、それは光の循環を現しています。
宇宙からの光と、人体からの光の交信を現しているのです。

この交信によって魂は再生します。
光の循環と交信のない状態では、魂は死んでいます。
魂は空の世界、すなわち Cymos そのものです。
魂は、常に光の世界で再生します。

れを魂の再生~ ReSOUL ~といいます。

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